孤独な英雄に観月を 後編
きのどくな騎士に愛の手を(今までどおりシリアスだと思って目を通すと痛い目見ます。)  
「・・・ああ、ライエル」
「・・・・・・・」  
「・・・ライエル?」
「・・・・・・・・・・」
「どうしたんだ? なんだかいつもより5割増不機嫌な顔をしているぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」  
「ライエル」  
「それだ」  
「は?」  
「『ライエル』。」  
「・・・・は?」  
「アーネストと呼べと言っているだろう」  
「・・・・・・・・・」  
「カーマイン?」  
「いや・・・・、今まで『ライエル』と認識していたものを、いきなり『アーネスト』と呼べと言われても・・・」  
「・・・・・・・・・」  
「・・・・・(なにやらぶつぶつ呟いている)」   
「・・・・・それほど深刻な問題か」  
「俺の中であんたは『ライエル』として定着しているんだ。・・・・これでもましになった方だと思うが?」  
「・・・そうだな・・・、初めは『ライエル卿』だったからな・・・(遠い目)」  
「呼ぶたびにあんた凄い目で睨むんだよな・・・・。(つられて遠い目)」  
「お前、自分が『フォルスマイヤー殿』と呼ばれたいか?」  
「いや、呼びにくそうだなと」  
「・・・・(こいつのズレは何処までが本物なんだろう・・・)」  
「ライエル?」  
「・・・・、だから、アーネストと呼べといっている」  
「・・・・・・」  
「・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「(溜め息)俺が言っている事はそれほど難しいか?」  
「いや・・・・、慣れてない、だけだと思う。たぶん。・・・いや、しかし、『アーネスト』? ・・・、やっぱり違和感があるな・・・。」  
「呼び続ければ慣れる」  
「『アーネスト』。・・・・・・・・(考え込んでいる)」  
「だから、そんなに難しい顔をすることか?」  
「やっぱり、『ライエル』のほうが『ライエル』って気がする(結論)」  
「なんだそれは」  
「呼び名がどうだろうと、俺の中では、あんたはあんたでしかない。」  
「・・・・」  
「『ライエル』でも、『アーネスト』でも、大事な友人だと言う気持ちに、変わりはないから。」  
「・・・・・」  
「呼びやすいし」  
「・・・・・・・」  
「・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・いや・・・・、まあ・・・、確かに、名前で呼んだほうが親友っぽい。(←珍しくフォローに回った)」  
「・・・・・・・・」  
「・・・・しかし、例えば戦闘時、『アーネスト』はいかにも呼びにくいと思わないか?」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「(なんだかますます機嫌が悪くなっていくぞ?)・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・ああ、そうだ。(何か思いついたらしい)」  
「・・・・・・・・何だ・・・・・」  
「(いや、そんな地獄から響く様な声で・・・・)シャルローネも皆『シャロ』と呼んでるだろ?」  
「俺は『クラウディオス』と呼んでいるが」  
「本当に生真面目だな・・・。まあそれはあんたの自由だが。それはそれとして、」  
「待て、嫌な予感がする」  
「『アニー』というのはどうだろう。語呂もいいし。」  
「・・・・・・・・・・」  
「下がった?」  
「何がだ」  
「友好度」  
「・・・・・(頭痛)、下がらん」  
「おかしいな、バグかな」  
「・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「『アー君』とか」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・」  
「お前も『カー君』と呼ぶぞ?(反撃)」  
「ああ、いいよ別に(あっさり撃墜)」  
「・・・・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・・・・アー君?」  
「・・・・俺が悪かった・・・・」  

── アーネスト・ライエル。幼少時より、負けた事など数える程度だった彼であるが、最近めまぐるしい勢いで惨敗記録更新中。  
・・・・・・つまりはまあ、いつもの二人だということ。  
その後。  
シャロの事は『シャルローネ』と呼んでいることが発覚し、「何で俺とは違うんだ!!」などと言う会話が戦闘時にもかかわらず
繰り広げられたと言うのもまあ、 ほんのちょっとしたおまけ。        





◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇         





結局、カーマインさんはなるべく努力して『アーネスト』と呼ぶということで落ち着いたらしいです。
(アー君はやめてくれと本気で頼まれた模様。まわりも滅茶苦茶引いたらしい。)  
注・カーマインのズレはどこまでも本物です。  
こんにちわ。暑い日が続きますね。とゆーわけでこういうサブい会話はいかがでしょう。副題『そんな彼らの日常茶飯事』。  
私の中ではこーゆうカンジの二人。二人とも大真面目です。カーマインの天然っぷり、ご堪能いただけたでしょうか? 
これでワタクシ、 某帝国騎士に命狙われる事確実です。背後と夜道に気をつけようと思います。綺月様、匿ってくれます? 
二人がかりならなんとか! ・・・ならねえか、 百人相手に戦える騎士だもんな・・・・。  
ふっ、シリアス続きでしたので氷花、ついに反動が来てまいました。いつかは来ると思ってました。おバカな話です。
でも一番楽しかったかもしれないです。  お気づきでしたか? いままでカー君、アーさんの名前呼んだことが無いんです。
呼びにくいから。 ・・・・ってゆーより、氷花が違和感あったから。アーさんアーさん呼んでますが今じゃ。
やっぱ「ライエル」の方がなあ・・・あんだけTで「ライエル」ゆーてりゃなあ・・・  
しかし短いですが、さらにその半分が点線で占められてるあたり、うちのアーさんとカー君の寡黙さの表れというところでお許しを。  
アーさん、カー君につられて自分もまたズレてきてることに気づいてません。  
ラブ度高いんだか低いんだかわかりゃしねえです。私的には高いほうかと思うんですが。  
・・・・それにしても『アー君』に対し『カー君』て、いささか情けなすぎやしないかい?  
おお、ホント短いな今回。当然か。内容この上なく薄いもので、それにまつわる茶々が浮かんできません。  
でも、けっこう気に入ってるネタです。一番初めに思い浮かんだのが、「下がった? 友好度」「下がらん(即答)」ラブラブだやっぱり!   
もっとちゃんとした別のネタ考えてたのに、あっというまに脱線してできあがったのがコレだというのが、私という人間の
不真面目さの表れのようで 思わず遠い目。  
もっとちゃんとしたネタで! ちゃんとした感謝の気持ちを!! 表したいのに・・・のに・・・(涙)  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさいごめんなさい(結局コレなのか。)



▽ 管理人戯言
わーいわーい、コメディ(?)だぁ★
ほのぼのですねー、アー主は比較的切ないんで偶には明るいものも見たいなー、
という綺月の独りよがりな欲求に応えて下さっている素敵な作品・・・・(狂喜乱舞中)

何ってたって無敵常勝の筈のアーさんが救世主様に悉く惨敗しているのがツボですよ、も〜う(/////)。
綺月は強気なアーさんも好きですが救世主様に全く頭が上がらない弱いアーさんも好きなのでPC前で怪しげな
笑いを漏らしていました・・・・フ、フフフフ(怖っ)。

そして100%天然なカー君、可〜愛〜い。言葉遣いが硬いから尚可愛いですね。
本人はそれで滅茶苦茶真剣そのものなんだろ〜な〜♪顎にでも手をやりながらそれは一生懸命考えているんですよ。
ああ、可愛い。頭を撫でてあげたい。(そんなことしようものなら帝国騎士に殺られるでしょうが)

ふう、いっそ二人で帝国騎士倒しますか?綺月でよければ何時でも氷花様の盾になりますよ!(多分刺されても死なないし/苦笑)。
いざとなったらオスカーに弱点を聞いてみるのも良し。条件さえ良ければ奴は親友であろうと売るからね(失礼)。
それかカー君絡みで釣れば一発です。
恋をするアニーは多分誰よりも阿呆になっていると思うので。←おい、コラ
しかしお互い背後と夜道は気を付けていた方が良いですね。道の角を曲がる時はしっかりバックミラーを確認しましょう。

それにしてもこの二人は戦闘中であろうとマイペースなのですね。流石ですな。
それから氷花様にいつもSSを頂いているので綺月本人もSS書きたいと思います。首を洗って(間違い)、首を長くしてお待ち
下されば幸いです。ではでは毎度毎度楽しく切ないLoveの溢れたSSを有難うございますねー★

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