04 嫉妬





時として言葉は人を傷つける。

けれども黙っていることが誰かを傷つけることもある。

きっと。

誰も傷つけたことのない人間なんてこの世に一人もいない。

どんなにどんなに優しくて、どんなにどんなに心温かな人間でも。

それは変わらぬ事実。

だから、生きることは難しい。


―――愛することは・・・難しい。


人である限り。

それは変わらぬ事実。



‖君の言葉、僕の言葉‖



いつも素直に心のままに言葉<声>を伝えていれば、きっとああはならなかった。


凶暴な水棲生物がいつ暴れ出すかも分からないため、スレイヤーは・・・といってもグランゲイル国内に今や
二人しかいないが、ともかくも彼らは国民を守るために軍人として定期的に国内を巡回する勤めがある。
そんなわけでその片割れ―ギャリックは、いつものように街中を巡回していたのだが。

「ギャリック様ー!」

若い溌剌とした女性の声に呼び止められて振り返る。きょろと周囲を見渡して、少し離れた位置に
露店を見つけると、そこの店主と思しき女性が手を振っているのが見えた。名前こそ知らないが見覚えのある顔に
ギャリックは逡巡した後、近づく。

「どうした?」
「巡回いつもご苦労様です。今日は美味しい林檎を仕入れたのでお一つ如何ですか?」
「おぅ、悪ぃな。丁度小腹が減ったところだ。有難くもらうわ」

屋台の上に所狭しと並べられた色取り取りの果実の中から、よく熟れた真っ赤な林檎を手にすると店主の女性は
きゅっと布で表面を拭ってから、正面に立つ青年へと手渡した。

「きっとこれが一番美味しいわ」
「へえ・・・ああ、確かに甘くて美味いな」

カシッと小気味よい音を立てて白い歯が紅い表皮に埋まる。中から現れた蜜をたっぷりと染み入らせた山吹色の実が
食欲を煽るように艶やかに輝いていた。これは買えば結構するんじゃないだろうか。ギャリックは思い、ちらと
店主の顔を覗き込むがにこにこと人のよさそうな笑みを浮かべていてと調子を崩される。

「・・・代金はいいのか?」
「ええ、いつも街を守って頂いてるお礼ですもの」
「別に・・・それが仕事なだけだぜ、俺は。それより・・・もう一個もらえるか?」

照れ隠しのように視線を背けつつも、それと指差す手袋に覆われた指先。次いで、コインを数枚屋台の開いた
スペースに置いた。林檎の代金だろうが、一つ分にしては随分と多い。

「ギャリック様?」
「美味い林檎だったからな。ただでもらうわけにはいかねえよ。釣りはいらん。
・・・・あまり商売にならねえことはしない方がいいぜ」
「え、でも・・・」

もう一つ林檎を受け取ると、驚いていた様子の女性に気づかずギャリックは美味かったと軽く礼を言うと
くるりと背を向け、またカシッと林檎を齧りながら去っていく。

「もう、本当に律儀なお方ねえ。私も旦那さえいなければアタックしてたのにぃ〜」

残念そうに呟いた女性の言葉をさっさとその場を後にしていたギャリックは知る由もなかった。
実を言うと当の本人は気づいていないが、口が悪い割りに心配性で面倒見がよく、生真面目なところがある彼は
女性―特に庶民の娘さんから非常にモテていたりするのだが如何せん本人に自覚がないため、
それなりに平和に過ごしていた。

・・・のだが。

その心配性で面倒見がいい性格ゆえに、後々困ったことになるのである。



◆◇◇◆



「あー、ギャリックやっと帰ってきた」
「ちょっとー、待たせる男は嫌われるわよー!」

巡回を終えて、自室に戻ったギャリックは二人分のブーイングに迎えられ、白眉を軽く吊り上げた。
百歩譲ってソファで寛いでいるゼオンシルトのことはいいのだが、彼の肩口で唇を尖らせている小さな影に
苛立ちを覚える。ツカツカと早足で歩み寄り。

「お前は良いとして何故コレがいる」
「ねえ、コレってもしかしてアタシのことじゃないでしょーね」
「は、コレと言われる自覚があるのは進歩じゃねえかチビ」

目で示されて気づかない者の方が珍しい。あからさまな敵意に敵意で返すライトグリーンの光珠。
はっきり言って進歩がない。見た目は少女ながらに、生きている年月で言えばコリンの方が妖精ゆえギャリックよりも
随分と上だろうに二人揃うとただの子供の喧嘩にしかならずにいた。どうにも馬が合わないらしい。そしてそんな二人を
ゼオンシルトは仲がいいなと勘違いも甚だしい羨望の瞳で見つめていた。

「ほんっとデリカシーの欠片もない男ね!ゼオンシルトも何でこんなのがいいのかな〜」
「おい、テメェ宛付けのつもりか。よくも人のことをこんなの呼ばわりしてくれたなぁ、オイ」
「アンタなんてこんなので十分よ!何でそれでモテるのか理解に苦しむわよ」

人間の女の人って顔しか見ないのかしら、なんてぶーぶーとコリンが不平を漏らすと言われた当人は、酷く顔を歪め、
傍で聞いているゼオンシルトはしゅんと項垂れた。

「・・・そう、だよね。ギャリックはモテるんだよね・・・・格好いいもんね」
「えー・・・ちょっとちょっと、ゼオンシルト・・・?」
「俺なんか女顔だし、のろまで鈍くさいし・・・、いいとこなしだよ・・・」
「ポジティブかと思えば・・・案外ネガティブな奴なんだなお前」

はあ、と溜息交じりの低音。それを受けて益々眉の下がるゼオンシルト。
赤紫の小さな瞳がキッと紅い瞳を睨みつける。

「ちょっとアンタ、ゼオンシルトをへこまさないでくれる?!」
「はあっ?!俺が悪いのかっ?!」
「そうよ、アンタ以外に誰がいるって言うの!整形して来い!」
「無茶を言うなーーーーっ!!」

ひとしきり叫びあうと二人は激しく肩を揺らす。常のこととはいえ、全力で叫びすぎた。
暫し室内に荒い呼吸音が響く。

「・・・ッ、・・・大体、お前はチビの癖に偉そうなんだよ!」
「チビチビってうるさーい!アタシはゼオンシルトの相棒だもん!色々言って当たり前!」
「それだったら俺は・・・ッ!」

勢いに押されて口を開きかけたギャリックはハッと続きを飲み込む。小さな青い光越に見える期待に満ちた紅い瞳。
それが目に入ってしまったから。早く先を言ってくれといわんばかりの視線に妙な汗が浮く。
結果、短い銀糸は背を向け。

「・・・、・・・・・何でもねえ。あんまりぎゃーぎゃー喚くな、鼓膜が破れる」
「しっつれいねー!そんなこと言うならいっそ鼓膜破ってやるもん!わーわーわー!」
「やめろ馬鹿!お前の声本当にうっせえんだからよ、チビ助!あっち行け」
「待てえい」

しっしと追い払いながら逃げ回るギャリック。喚きながらその後を追い回すコリン。本人たちからすれば
真面目に喧嘩してるつもりなのだろうが、傍目から見るとどう見てもその様子は仲睦まじく。
二人に放って置かれ傍観者となったゼオンシルトは目の前の光景に死ぬほど長い溜息を吐いた。
それはもう、どたばた走り回っていたギャリックとコリンでさえ気になって足を止めるほど大きく。

「はぁぁぁぁぁぁっ」
「「・・・・・・・・・」」

ちらり。紅と赤紫色の瞳は同時に大量の二酸化炭素を吐き出した当人を見やる。その表情はとても大好きな恋人に
久しぶりに会ったとは思えぬ、暗いもので。何だ何だと、下手に止められるよりも速やかに二人の喧嘩は収まり。
恐る恐るといった足取りでゼオンシルトに近づくと一声掛ける。

「・・・・お、おい?」
「ゼオンシルト、どうか・・・した?」
「別に・・・二人とも仲いいなあって思っただけだよ・・・」
「「仲良い?!コレと?!」」

心外だと言わんばかりに瞬時に返ってくる批難の言葉。しかし、見事に揃った二重奏はまるで肯定
しているかのようで。ますますゼオンシルトの表情が曇る。ふわりと長い前髪が俯いた白皙を覆い隠す。

「声まで揃って・・・息ぴったりだよね。本当はギャリック、俺となんかよりコリンと一緒の方が楽しいんでしょ・・・?」
「はあ?何言ってんだお前。寝言も休み休み・・・」
「だって今日なんかギャリック、俺とよりコリンとの方がいっぱい喋ってるじゃないか!!」

びしり。指まで突きつけ、言ってる本人からしたら決まったつもりなのかもしれないが、それを受けるギャリックは。
何を堂々とこの生き物は餓鬼くさいことを言っているのだろう、そんな気分になる。大体こういうのは喋ってるとは
言わないだろう。思うものの、口にするのも馬鹿らしくて黙っていると、ゼオンシルトは更にいじけ。

「やっぱり・・・そうなんだ。どうせ俺なんか存在感もないし、童顔だし、頼りないし・・・」
「・・・・何をいじけてんだ、お前は。女じゃあるまいし・・・あんまり下らないことで愚痴愚痴言うんじゃねえよ」
「・・・ッ、下らなくなんてないっ!ギャリックには分からないんだよ!!」
「あ、おい・・・っ!」

下らない、という言葉に反応してゼオンシルトは温厚な性格なのに珍しく激昂すると、制止のために伸びてきた腕を
すり抜け止める間もなく出て行ってしまった。残された二人は呆然とうっすら開いたままのドアを見つめる。
・・・が、数秒後我を取り戻し。

「・・・・何だったんだ、一体・・・」

伸ばしたままの腕、開いたままの口でぼそりと紡がれた言葉に小さな少女は眉間を顰めた。
大きく深呼吸して飛び上がると一目散に下降して――銀の頭に得意のキックを見舞う。

「ってえ!何しやがる!!」
「何しやがる!じゃないわよこのスカポンタン!」
「スカ・・・ッ?!何じゃそりゃ!」
「スカポンタンはスカポンタンよ!ゼオンシルト出て行っちゃったじゃない!」

痛みを堪えながらの追求へコリンはにべもなく返し。

「早く追いなさいよ馬鹿!」
「馬鹿って言うなっ!大体何なんだアイツはワケ分からん」
「・・・ゼオンシルトは、自信がないんだよ自分に。アンタみたいに自信満々な奴には分からないかもしれないけど。
誇れることが自分で分からないってすごく辛いの!置いてかれた気になるの!それを下らないなんて言うからっ!」

激しい糾弾にギャリックは微かに眉を顰め。
苦味を帯びた声で、赤紫のまっすぐな瞳から目を逸らしつつ、囁く。

「・・・・・そんなこと分かっている」
「分かってるなら!何で、下らないなんて言ったのよ!!」

強い言葉にしかし紅い瞳は揺るがなく。

「・・・下らねえだろ」

一言だけ返し、何か叫ぼうとしたコリンを仰ぎ見ることなく、出て行ったゼオンシルトの後を追った。



◆◇◇◆



「・・・男の子が簡単に泣いちゃイケマセンって習わなかったのか?」

すんすんと小さく鼻を啜る音を聞きつけて、丸く縮こまった背中に向かって低い声がからかうように問う。
西日が雲の褥に沈んで行き、茜色に染まった空の下。人目を避けた木々の密集地にその姿はあった。
察するに飛び出した後、一人でずっと泣いていたのだろう。元々紅い瞳は更に輪をかけて充血していた。
呆れた吐息が背後からやって来た青年の口から漏れる。

「まーた、ぶっさいくなツラになってんぜ?」
「・・・・・・・・・・」

未だ体育座りで首だけ振り返っている童顔の鼻をむぎゅりと摘み。

「・・・!」
「そんなに泣いて、涙腺壊れても知らねえぞ」

微かな笑い声さえ交えて言う。鼻を摘まれた当人はぱちりと大きな瞳を瞬かせ、きょとんと目の前の青年を見上げた。
銀の前髪の隙間から窺える緋眼は、常の多少荒めの気性と違って穏やかで優しい。

「・・・何を、泣くことがある?」

柔らかな問いかけに、金糸はふるふると首の動きに沿って揺れた。泣いていないと言いたいのか。
俯き隠れた表情からは真意は汲み取れない。そっとギャリックはその傍らに膝を付いて影が出来た白皙を覗く。
風のようにそっと厚みのある前髪を指先で割って目を合わせる。

「・・・下らねえっつったこと、怒ってんのか?」
「・・・・・・・・・・・」
「だって下らねえだろ。別に悩んだっていいよ。迷ったって、・・・偶にゃ泣いたっていいよ。
でもな、お前がどんなに自分のことで悩んでようが、周りがお前をどう見ようが・・・・あー、くそっ。苦手だこういうの」

何か伝えようとして言葉に詰まったのか、口にするのを躊躇っているのか途中で切るとまだ目尻にうっすらと
涙を湛えた目で見つめてくるゼオンシルトの視線を受けながらギャリックはがりがりと頭を掻く。
しかし、このまま濁すのは良くないと思っているのか暫し思考に耽り、一呼吸置くともう一度重い口を開く。

「つまりだな・・・お前は自分に自信がないから悩むんだろう?
自信ってのは他人に認められて初めて付くもんだ。
じゃあ、お前は認められてねえのか?誰にも?・・・・違うから下らねえと言ったんだ」
「・・・・・・?」

含みのある言いようにしかしゼオンシルトは首を傾ぐ。

「・・・チッ、相変わらず鈍い奴だな。
他の奴はどうだか知んねえけど・・・だが少なくとも俺はお前を認めてる」

意味が分かっていないらしいゼオンシルトに出来るだけ明確に返してやるギャリック。
脳に言葉が届いたのかゼオンシルトは途端に紅瞳を見開いた。これまで自分が目の前の青年に認められていたとは
思いも寄らなかったらしい。本当に、何処か鈍い。

「・・・・ったく、何処まで言わせるんだテメェは。親切に教えてやってる俺に感謝しろよ?」
「・・・?ありがとう」
「・・・ああ、お前のそういう素直なところはいいとこなんじゃねえの。へなちょこだけどな。
それでも・・・へなちょこなお前のいいところも多少は知ってる。知ってるから・・・俺はお前が・・・・好きだ」

時折口篭りながらも告げられた内容に歳の割りに幼げな目元がさっと染まる。

「ギャリック・・・」
「全く・・・俺も何でよりにもよってコレがいいんだか・・・。趣味が悪ぃったらねえぜ」
「!ひ、酷い言われようなんですけど!」
「事実を言ってやってんだ、ばぁか。
大体、この俺が好きだと言ってやってんのに自信が持てないとはどういうことだぁ!?」

むにと怒っているらしい指先は柔らかな弾力の頬をいつものように抓る。抓られたゼオンシルトは「いひゃい、いひゃい」と
本人的には必死に抵抗しているが、ギャリックはそんな抵抗をものともせず、更に力を込め。

「お前は馬鹿だからな、この際はっきり言ってやるが。
全く以って遺憾で悔しいくらい、何だかんだで俺はお前が好きなんだ馬鹿が」
「・・・・そんな偉そうな告白初めて聞いたよ」

驚き半分、呆れ半分の声が苦笑を交えて言う。けれどその瞳の奥は何処か嬉しそうで。
いつの間にか涙は完全にそこから消え、いつしか彼本来の笑みが浮かんでいた。
愛しげにギャリックを見つめ。

「・・・ギャリックって、励ますの下手だよね」
「・・・・ッ、うるせーよ」
「でも、いつも凄く元気になるよ・・・・ありがと」
「ドウイタシマシテ」

隠すこともない、まっすぐな好意に気圧されてか、単に照れたのか不器用な返事にゼオンシルトの笑みは深まる。
笑われているなと意識の隅で思うものの、ゼオンシルトの笑み自体は非情に好ましいため、ギャリックは何も言わない。
むしろ先ほどまで彼が泣いていたことを考えれば、ほっとするくらいで。気づかれぬよう小さく安堵の息を吐いた。

「やれやれ・・・本当に面倒くさい奴だなお前は。嫉妬なんて下らねえ。
・・・・・俺はお前のことしか考えてないってのに」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・?おい、何を黙って・・・・って、」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「―――寝てんのかよっ!」

当人からすれば恥ずかしい以外の何物でもない思い切った科白に、何の反応も返ってこないことを不思議に思い、
横を見ればそこにはうつらうつらと舟を漕ぐゼオンシルトの姿があり。数秒と持たずに前後に揺れていた身体は真横に
座っているギャリックの肩へと凭れ掛かって来る。

「〜〜〜ッ、コイツは人の話も聞かずに寝やがって・・・」

泣き疲れたのもあるのだろうが、まさかこんな大事な場面で寝るとは夢にも思わず。
ギャリックの眉間に深々と皺が寄った。ぷるぷると握り締めた拳が震えている。けれども、それは決して金の髪に
振り下ろされることはなく。すうすうと心地よさそうな寝息を聞くうち、次第にその震えは収まっていった。

「・・・・・はあ、こんな暢気な寝顔見せられちゃ・・・怒る気も失せるわな」

ほんのりと愛しさが滲んだ呆れ顔は、寄りかかってくる重みをじっと見つめ。ぷにとその頬に指を突き当てる。
図体だけはでかい子供のような青年。そんな彼に酷く振り回されている。それでも、込み上げる何かが確かにあって。
それ故に、憎めない。じわりじわり。空に溶け込む夕日のように広がっていく甘い感情。戦いの中に生きるギャリックにとって
無縁だと思っていたその感情。それを奇しくも味合わせてくれた、はた迷惑なその存在にそっと唇を寄せる――ものの。

「ぅ・・・ん・・・」
「!!」

急にゼオンシルトが寝返りを打ったため、不発に終わる。随分と間抜けな状態にされたギャリックはギロリと
暢気な寝顔を睨みつけ。何も知らないゼオンシルトに向けて低くのたまう。

「〜〜ッ。こりゃ、今夜はお仕置き決定だな」

悪戯に目を細めて、肩にのしかかった頭を自分の膝の上まで移動させると、自分の頭をその真上に固定する。
すぐ間近にある二つの顔。


―――目が覚めた時、慌てればいい。


西日を受けてオレンジ色に染まった白皙は何処か艶やかに笑みを浮かべた。



◆◇◇◆



僕の言葉<声>が聞こえますか。

聞こえた振りは要りません。
そんな優しさ、必要ありません。

僕の言葉<声>が聞こえますか。

聞こえなかったのなら、正直に言って下さい。
君に届くまで、喉を嗄らして何度も何度も叫ぶから。

僕の言葉<声>が聞こえますか。

上手い言葉なんて浮かばない、拙い拙い僕の想い。
それでも、心からの、真摯な想い。

僕の言葉<声>が聞こえますか。

聞こえたのなら、届いたのなら。
どうかどうか笑って下さい。

それだけで、それだけが。

―――僕と君を繋ぐ、唯一の。




fin



嫉妬・・・?あんまりギャリゼオでドロドロした話が書けません(笑)
アンケートにあった『ゼオンシルトが嫉妬する話』を反映させたつもりでしたが・・・してるのか??
最終的にバカップルでした。そしてXXXな表現なかったですね。アレ?
最後の一文の続きは各自のご想像にお任せです(エエー!?)

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