ダメ、絶対。 「クレヴァニール!」 てけてけと本を読みながら、イライザの屋敷の廊下を歩いていたクレヴァニールの背後から聞き慣れた声が届いた。 それに気づいていながらもクレヴァニールは本から一瞬たりとも目を離さない。聞こえなかったフリをして、更にてけてけと 廊下に靴音を響かせている。我関せず、と見て分かる態度を取られた相手はムッと眉間に皺を寄せて更に声を掛ける。 「クレヴァニール、おいクレヴァニール!聞こえてるんだろう、返事しろ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「クレヴァニール、クレヴァニールさん、クレヴァニール様、クレちゃん、クレ・・・」 「煩い、黙れ!クリストファー!!」 名前を何度も連呼され、無視を決め込んでいたクレヴァニールは流石に喧しさに耐え切れず、ぐるんっと勢いよく首だけ 振り返り、背後にいる男に怒鳴りつけた。怒鳴られた方はといえば、やっと自分を見てくれた事に安堵してか、にまーっと だらしなく口元を綻ばせている。その表情を見てクレヴァニールはしまったと思った。すぐに首を元に戻して先ほどまで 読んでいた本へと視線を移し、早足で宛がわれた自室へと戻ろうとする。が。 「クレヴァニール、何読んでるんだ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 「ちゃんと前向いて歩かないと危ないと思うんだが?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「あ、そこ段差になってるぞ、気をつけ・・・」 「煩いと言ってるだろう。読書の邪魔だ、散れ」 ずっと後をついて話しかけてくるクリストファーに目もくれず、しかし何も言わないでいるにはあまりに煩いので 注意しながらクレヴァニールは段差をいっそ華麗なまでに踏み越え、屋敷の中央にある階段を登ろうと方向転換する。 その一連の所作はいつもこうして読書しながら歩き回っているのだろうと思わせるには充分で。 クリストファーは半分呆れ、また残り半分は大したもんだと感心しながら置いていかれないように細い背中の後ろを行く。 「・・・・・・・・・・・おい、お前一体何処までついてくる気だ」 「地の果てまででもついてくぞv」 「・・・・いい加減にしないと蹴るぞ、殴るぞ、ぶちのめすぞ」 「ははは、お前にされるならいっそ本望だ」 「言ったな・・・?」 本当に何処までもついてきそうなクリストファーにうんざりしたクレヴァニールは階段を登りきったところでパタンと 読んでいた本を閉じ、懐にしまうと飄々とした顔つきで真後ろに立っている男へと今度は身体ごと向き直り、にっこりと 綺麗に微笑んだかと思えば、鳩尾へと予告なく拳を突き入れる。笑顔に気を取られていたクリストファーは当然 ガードする間はなく、しっかりと人体急所の一つにクレヴァニールの拳を受け入れていた。 「ぐふっ!!」 「油断大敵ってな。なぁに、気絶しない程度には加減した。そのうち動けるようにはなるだろう」 「ちょ・・・クレヴァ・・・待っ・・・うぐぅ」 「これに懲りたら気安く近寄って来ない事だ。じゃあな、クリストファー」 地面に腹を押さえながら蹲っているクリストファーにひらひらと手を振りながらクレヴァニールは数メートル先の自室へと さっさと戻っていく。その後姿を険しい顔で追っていたクリストファーはドアにそれを遮られた瞬間、大きな溜息を吐いた。 本当ならすぐさまクレヴァニールを追いたかったが、鳩尾に受けたダメージが大きくて暫くは動けそうにない。 仕方なくそのまま座り込んでうーんと唇を尖らせた。 「なぁんで、ここまで邪険にされるかね・・・・」 わからん、と甚く真面目に呟くと後ろから「何やってんの」と頭を蹴られる。 「痛ってぇ、誰だ!」 「アタシよ、アタシ。ここの主人のイライザ様よ」 「・・・・・イライザ。お前な、久しぶりに会った幼馴染を足蹴にするとはどういう教育受けてんだ」 「そういうアンタこそ、この館の主人のアタシに何の挨拶もなくこんなとこで何してんのよ?」 憮然と腕を組みながら発せられたイライザの言葉にそれもまあ正論だとクリストファーは苦笑して遅まきながら一言 この屋敷の女主人へ挨拶すると、壁に手を着いて何とか立ち上がる。 「いやぁ、クレヴァニールに鳩尾に一発決められちまって大変だわ」 「クレヴァニールに?何、アンタまたしつこく彼に付き纏ったわけ?」 「付き纏うとは人聞きの悪い。ちょっと挨拶しただけさ」 「ちょっと挨拶したくらいで殴られるわけないじゃない。アンタ馬鹿?」 はあ、と大袈裟にイライザは溜息をついて今は閉じられているクレヴァニールの私室のドアへと一瞬視線を走らせた。 それから思う。クレヴァニールは傭兵上がりではあるけれど、粗野なところなど一切なく、むしろ女性には紳士的な好青年だ。 そんな彼が理由もなくクリストファーを殴りつける筈はない、と。となればクリストファーが例に漏れなく彼を怒らせるような 何かをしでかしたのだろう。そうなれば自業自得だ。だったら相手をするだけ無駄、と判断しその場から離れようとする。 しかし。 「ちょっと待て、イライザ」 クリストファーに呼び止められ、仕方なくイライザは振り返る。 「何よ。アンタの自業自得でしょ、どうせ。ならアタシには関係ないわ」 「まあそう言うなよ、俺たち幼馴染だろう?」 「都合のいい時だけ幼馴染にならないで頂戴。アタシだって屋敷のやりくりで忙しいんですからね!」 ビシリ、とした物言いは彼女の生来の気の強さだけでなく貴族の娘としての威厳さが含まれているような気がする。 同様に貴族出身のクリストファーにはそんな彼女もただの可愛い我侭娘にしか映っていないのだが。 故に迫力ある言葉もいつもと変わらない笑みでやり過ごし、クリストファーは大分回復してきたのか軽い口調で 息巻くイライザの文句を遮る。 「そんな冷たい事言わずに。話、聞いてくれたら後で何か欲しいもん買ってやるからv」 「アンタ、まさかアタシを買収するつもり?アタシはそんな安い女じゃないわよ!」 「とか言いつつ手がガッツポーズしてるんですけど、おネェさん?」 「あら?やぁねえ、オホホホホ」 笑って誤魔化してはいるが、誤魔化しきれていない。取り敢えずは買収成功らしい、とクリストファーは目を細めた。 次いでちょいちょいと気の強いお嬢様を呼び寄せる。 「・・・・?」 「ちょっと内緒話をしようか、フロイライン」 「耳を汚す真似したらぶっ飛ばすわよ?」 「・・・・・怖いお嬢さんだ」 イライザが瞳を爛々と輝かせるのに、クリストファーは肩を竦めて笑った。 ◆◇◇◆ 「・・・・・は、クレヴァニールに好かれるにはどうしたら良いか?」 イライザの呆れるような言い様に、クリストファーは頷く事で返す。 「そんなもん、アタシに訊いてどうするのよ。 大体、アンタが嫌われるような事さえしなければ彼は基本的に誰にでも友好的よ」 「嫌われるような事なんてしてないのに嫌われてるんだが」 「何が『嫌われるような事はしてない』よ。あれだけ普段付き纏われたら誰だって嫌気が差すわよ」 彼女の言う通り、クリストファーは普段傍目から見ても煩わしいと思うほどクレヴァニールに付いて回っている。 そしてその度、温厚な筈の青年はいっそ手酷いと思わせるほどの勢いでクリストファーを振り払っていた。 どう贔屓目に見てもアレではとても好かれてるようには見えないし、好かれる筈もないと思うのが普通だろう。 もし本気で好かれたいと思うなら、その態度は改めるべきだろうとは誰が考えても思うもの。 イライザの熱弁を受けて、まだ若干不服そうにしつつもクリストファーはしっかりと頷いた。 「分かった、しつこくするのは止める」 「あら、いい心がけじゃない。それに免じて一ついい事を教えてあげるわ」 「な、何だ?」 勿体つけるような口調に食いつくクリストファーにイライザは更に笑って。 「ここの屋敷の一階にマギーっていう発明家がいるんだけど、彼女なら多分何とか出来るんじゃないかしら」 「何とかって・・・・何だ?」 「だからー、まあ極端な話になると惚れ薬とか・・・なんかそういうちょっと好意を持ってもらえるような薬とか 作れるんじゃないかしらぁ〜・・・・・ってあらもういないわね」 でも彼女ちょっとドジだから失敗するかもしれないけど、と繋げる前にクリストファーはいなくなっていた。 どうやらイライザの話の途中にマギーの元へと行ったらしい。 「せっかちね〜。ま、何かあってもアタシに被害はないんだし・・・いっか♪」 今度クリスに会ったらアクセサリーでも買わせましょう、と鼻歌混じりにイライザも自室へと下がって行った。 ◆◇◇◆ 数日後。 面倒くさがるマギーを何とか必死に口説き落として『惚れ薬』を作らせたクリストファーは正に天にも昇るような 気持ちでクレヴァニールの前へと顔を出した。 「・・・・・また来たのか」 「まあまあ、そう言わずに。今日は手土産持参で来たんだぞ」 「・・・手土産?」 気安く近づくなと言われた手前、何か彼が喜ぶようなものでもなければまた追い返されるだけだと思ったのか クリストファーは背に隠していた手土産とやらを差し出す。 「これは我がオーディネル秘蔵のワインでな。世間には出回ってないレア物なんだ」 「へえ?」 「味も品質も最高峰のもので酒好きなら誰もが喉から手が出るほど欲しがる一級品だ。好きだろ?」 にっこりと微笑みながらクリストファーはワインの説明をしながら首を傾ぐ。普段はクリストファーがどんなに話しかけても 嫌そうな顔しかしないクレヴァニールが珍しく興味を惹かれたような表情をしている事から、彼が酒好きなのだと分かる。 勿論尋ねなくても事前に下調べをして訊いているのだから否と言われる事などないとクリストファーは分かっていたのだが。 それでも確認したのはまあ一応の礼儀のつもりだった。 「お前には世話になってるし、まあ迷惑も掛けてるしその礼と詫びのつもりだ。貰ってやってくれないか?」 「・・・・まあ、くれるって言うなら貰うけど。ワインって言うか酒、好きだし・・・」 満更でもない様子のクレヴァニールにほっと胸を撫で下ろしつつ、クリストファーはマギーから貰った薬をどうやって クレヴァニールに飲ませるか思案する。一番簡単なのは今ここで彼がワインを飲んでくれる事だが、幾ら酒好きの彼と いえど昼間から酒を飲みはしないだろう。ではどうするか。考えた結果。 「物は次いでだ、何か奢ってやるから外に出ないか?」 「妙に気前がいいな。・・・・・何か企んでるんじゃないだろうな?」 「まさかv」 内心ぎくりとしつつ、クリストファーは何でもない風に振舞う。そんな彼を訝しむ目で見ていたクレヴァニールも どうやら空腹だったらしく素直に申し出を受け入れた。 「丁度腹が減っていたからな。もうすぐ昼時だし、いいだろう」 「それはよかったv」 本当によかったとクリストファーが一息吐いた事を、クレヴァニールは知らない。 ◆◇◇◆ その後、イライザの屋敷から出た二人はクレヴァニール自身の領地で軽く食事をした。その際ずっとチャンスを狙っていた クリストファーによってクレヴァニールは食事に惚れ薬を盛られたのだが、何故か幾ら待ってもクレヴァニールに 変わった様子はなく、クリストファーは内心で焦っていた。 「く、クレヴァニール何か変わった感じはしないか?」 どう見ても外側に変化が現れないので堪らずクリストファーは薬を持った本人に尋ねてみる。 クレヴァニールはといえば、「は?」と首を傾げるだけで、特に変わった事はないと言う。それどころか。 「何だ?お前料理にでも中ったのか?」 なんて聞いてくる始末。 「違う。・・・・ま、何でもないなら・・・いいんだ」 「ふーん?」 「(おかしいな・・・・何でクレヴァニールの奴、何ともないんだ??)」 飲ませた量が少なかったんだろうかと思うものの、薬を作ってくれたマギーは一滴だけでも充分な効果が得られると 言っていたのでそうではないだろうと空腹が満たされご機嫌なクレヴァニールの隣りを歩きながらクリストファーは思う。 では何故か。考えたって分からない。こうなったら薬を作った張本人に聞くしかないとクリストファーはクレヴァニールを 送った後、大急ぎでマギーの研究室のドアを叩いた。 「おーい、マギーさんいるか?」 「開いてるぞ」 一声掛けると何だか眠そうな部屋主の声が返ってきた。クリストファーは一瞬遠慮しつつも入っていいようなので ゆっくりとドアを開け、様々な機材の置かれた研究室へと足を踏み入れる。きょろきょろと中を覗けば、一番奥の机に 突っ伏すようにしてマギーが舟を漕いでるのが窺えた。 「・・・・マギーさん?寝てんのか?」 「・・・・・・・・いや、起きてる。寝てない、断じて寝てないぞ私は」 「いや別に寝てても構わないんだが・・・・ちょっと聞きたい事が・・・」 「何だ?」 とろんと今にも寝てしまいそうな瞳を向けられて大丈夫か?と疑いつつ、クリストファーはポケットにしまっていた 小さな小瓶を取り出す。マギーに作ってもらったばかりの惚れ薬だ。見覚えがあって当然のものだが、今は眠いのか 作った当人は「ん?」と首を傾げている。 「いや・・・これは貴女に作ってもらった『惚れ薬』なんだが・・・全然効果がなくってな。どういう事だ?」 「効果がない・・・だと?そんな筈はない。実験ではちゃんと成功していた筈」 「といっても・・・本当に効果がなくてだな・・・・」 「何だと?君は私の発明が失敗作だとでも言うのか?!」 「うぇ?い、いやそんな事は・・・・」 「いいや言ってる!君がどうしても作ってくれというから眠いのを我慢して研究に明け暮れて作ったんだぞ!」 ついさっきまで眠そうにしていたのに、どうやら自分の作品にケチをつけられるのは許せないのかすっかり覚醒した 様子のマギーはクリストファーをこれでもか!というくらいに追い詰める。元々フェミニストなクリストファーは男口調とはいえ 女性であるマギーに逆らう事も出来ず、困ったように愛想笑いを浮かべる事しか出来ない。 「あ、ホントにすまない。た、多分俺の思い違いだ。悪かった忘れてくれ」 これ以上怒鳴られるのも辛いと何とか宥めて逃げようとするクリストファーを見て漸く落ち着いたのかマギーは はっとしたように言う。 「あ、そうだ一つ忘れていた。その薬だが、元々相手が惚れてる場合は効果がないんだ」 「へ?」 「だから、効き目がなかったという事は・・・多分両思いなんだろうと思うが?」 「ま、マジでか??」 「ああ・・・それしか可能性は考えられ・・・・っていないな」 これから薬の説明をしようとしたところで既にクリストファーの姿がない事に気づいたマギーは釈然としない顔で今は 閉まっているドアを見遣るが一度抜けた眠気がまた押し寄せてきたのか、興味が失せたようにクリストファーが 訪ねてくる直前の状態に戻ろうとした。が。 「おい、マギー邪魔するぞ」 「!ディライン」 ノックなしにドアが再び開いたかと思えば腐れ縁の医者が現れてまたしてもマギーの眠気は飛んだ。 勝手知ったるといった具合のディラインの姿に彼らしいと一つ笑ってマギーは入って来いと促す。 それにディラインは当然のように頷き、小脇に抱えた医学書ごと室内へと入ってくる。 「珍しいな、お前が私のところに来るなんて」 「・・・・・フン、診療所が暇だったんでな。偶には休息するのもいいかと思っただけだ」 「休息、で何で私のところに来るんだお前は」 「別に?お前くらいしかこの街には知り合いがいないからな」 椅子を勧められて腰掛けるとディラインは早速持ち込んだ医学書に目を通す。この男は本当に医学馬鹿だ。 それに半分呆れ、もう半分は共感しながらマギーはふとからかってやろうと口端を意地悪く持ち上げて言う。 「ははぁ、休息しようとして一人が寂しくなったんだろう」 「そんなわけあるか。ちょっとお前の研究内容が気になっただけだ。昔の相方としてな」 「・・・・・・成る程な。だったら丁度いい。この間新しく作ったものがある」 恋人として、研究者として共に力を合わせてきた昔を懐かしく思いながらもマギーは今さっきクリストファーが持ってきた 惚れ薬のサンプルと配合表を取り出してディラインへと見せる。 「・・・・・惚れ薬?またしょうもないもん作ったなお前」 「しょうもないとは何だ。依頼があったから作ったんだ。私の趣味じゃない」 「ほう?ところでマギー・・・・ここの分量の計算式、間違ってねえか?」 「何、そんな筈・・・・・あれ、本当に間違ってるな」 ここ、とディラインに指摘されたところを見てみれば、確かに途中式の計算が間違っている。つまりそれは配合を 誤った事を意味しているわけで・・・・・ 「まずい、アレやっぱり失敗作だ・・・・」 「何やってんだお前は。だからあれほど徹夜続きの研究は止めろと言ったんだ」 「いやあ、それは分かってるんだが・・・研究者の性かな。ノッてる時に全部作ってしまいたいと思ってしまうもんなんだよ」 「・・・・・・・それで変な副作用とか出してオレんとこに妙な患者とか出すんじゃねえぞ?」 「はははははー、ま、まさかそんな・・・だ、大丈夫だろう効果はなかったって言ってたし・・・・」 「ならいいんだがな」 変な汗をかきながらマギーはひたすら何もない事を願う。もし文句を言われたらどうしようとかディラインに怒られるとか 色々慌てふためくものの、そんな彼女の心配は杞憂のものだった。服薬量が少なかった事もあり、クレヴァニールの 人体には何の影響もなかったのである。そう、クレヴァニールの人体には。 別のところには影響があったのだが。 それは何処か。考えるまでもない。マギーの勘違いでクリストファーはすっかり信じてしまっているのである。 惚れ薬を口にしても変化のなかったクレヴァニールは元から自分の事に惚れていたのだと。 つまりは自分と両思いなのだと。薬が失敗作だと気づきもせず。 とんだぬか喜びである。 本人は全くそれを知らないが。それ故に自分とクレヴァニールは両思いなのだと誤解しているクリストファーは 事実も知らずに天にも昇るどころか最早、天の更に上で史上空前とも言える幸せの絶頂にいた。 後で真実を知って地獄に突き落とされるというのに。 「クレヴァニール、いっつもつれないと思ってたらそれは照れ隠しだったんだな」 「は?何言ってんだお前」 「いいって、隠すな隠すな。俺は知ってるんだ。お前のそれが愛情の裏返しだというのは」 「気持ち悪っ!」 「ははは、もう全然堪えないぞ。むしろどんどん言え、それがお前の愛なんだからな」 「(・・・・・頭でも打ったのかクリストファーの奴。前にも増して気持ち悪くなってる・・・・怖っ)」 知らない事は、果たして幸か不幸か。 その結論が出るのは、暫く先の事であった。 嗚呼、無情。 教訓:薬に頼るのはやめましょう fin…? はい、遅くなりましたが83500打を踏まれました結城様に捧げます。 リクは「クリクレでクリスが幸せな話・・・とみせかけて最後にオチあり」との事なので こんなのになってしまいました。あれ??あれれれ??(殴) 初めてマギーさんとディラインがうっかり出て来てしまいました。 彼らのキャラを未だによく分かってません。見切り発車です(コノヤロウ) そして、クリクレ?な内容ですみません。何処に甘さとラブさがあるのかも謎です。 リテイク、むしろカモン!な感じですのでこんなんと違う!という場合は遠慮なくどうぞ。 リクエスト有難うございましたー!! |
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